子連れキャンプのすすめ
独身時代は仲間と野営してましたが、結婚してからは妻を付き合わせ、次第に子供達もキャンプに連れて行くようになりました。長女は1歳、長男は2歳、次男は3ヶ月でキャンプ始めました。これから子連れキャンプを始める方、特に幼児とキャンプを考えている方へ参考になればと思って書いてみました。
<キャンプ道具選び>
予算の許す限りテント、テントマット、シュラフはいい物を購入して下さい。夜中に嵐になってテントがたわんだりすると非常に心細くなります。親が不安になると子供は更に不安になります。テントマットで寝心地が決まるし、冷える時期にシュラフの性能が低いと寒くて寝られません。
子供のためにテント内に電気ランタンを用意しておきましょう。真っ暗なテントで子供が怖がるかもしれませんので。
火器はガソリンでもガスでもどちらでもいいと思います。危険なのでバッテリーランタンがいいって話も有りますが、ランタンポールをちゃんと設置すればランタンを落とすことはまず無いと思います。子供達には火器に触れないように何度も言い聞かせました。
ファニチャ関連では、テーブルは高さ60〜70cmの物、チェアはディレクターズチェアがいいと思います。子供にとっては、イージーリラックス系の沈むチェアに高さ40cmぐらいのローテーブルでは使い辛いです。"リラックスできる"ではなくて、"ちゃんと食事できる"ようなファニチャがいいでしょう。ちなみに、ローテブルにチェア無しのお座敷スタイルというのを一度やりましたが、子供の足が汚くてグランドシートがすぐに砂だらけになってしまって止めました。
<キャンプ場選び>
サイトは芝がおすすめ。
小さい子供の靴には、どうして何時も砂が入ってるんでしょうか?なるべくテント内に砂を入れないためにも芝のサイトを選びましょう。着替えの回数も減ります。
トイレは明るくきれいな所がいいです。一人でトイレに行ける歳になっても、汚い夜中のトイレは怖い所。なるべく一人でも行けるようなキャンプ場を選びましょう。
冷える季節は風呂付きのキャンプ場が便利です。でも中には時間制で家族風呂という所もあります。大体一家族30〜40分と短く、5人家族じゃゆっくり風呂に浸かれない!特に閑散期はキャンプ場に確認しましょう。場外の日帰り温泉や銭湯を使用する場合、オムツの子が入浴できるか確認しておきましょう。オムツお断りという所も多いです。やっぱり風呂併設のキャンプ場が便利です。
公園や海水浴場、湖水浴場に近いキャンプ場は、子供にうれしいです。スイミングをやっているせいか、水遊びが大好き。熱中症予防にもなります。連れて行けとしつこいので親は大変。サイト目の前が湖のキャンプ場はやっぱり便利でした。
<キャンプに適した時期>
長男が2歳のときに8月の那須でキャンプしました。3日目の朝、テントから出てくると”気持ち悪い”と言って、また寝てしまいました。暑い中でも子供達はお構い無しに遊びまくるし、1日中外で行動するのは子供にとって相当な負担だったようです。特に暑い時期は避けたほうが無難です。
逆に寒い時期はというと、焚き火が楽しかったりキャンプ場が空いてたりで快適ですが、ヒーターや幕、毛布や衣類など荷物が膨大になります。また、ヒーターによる事故も多いので、子連れキャンパーさんにはあまりお勧めできません。
<キャンプの事前準備>
うちの子供達は買出しに行くと、間違いなく騒ぎます。かけっこしたり兄弟喧嘩してみたり。これだけでも親はグッタリ。疲れるんでキャンプ前に近所のスーパーで買出ししておきます。事前に用意しておくと調味料を無駄に買わなくてすむし、食材をジップロックに入れていくとゴミも少なくなります。ペットボトルは2~3日前から冷凍して保冷剤にしています。飲んだら捨てられるので荷物にもなりません。
洋服は大量に持って行きましょう。子供達は元気に遊びまわって汚します。車の積載スペースに余裕があるなら、”押入れ収納ケース”みたいなプラスチックの引き出しごと持って行ってもいいくらいです。
<キャンプ場への移動>
子供達は、長時間車で移動していると疲れてしまいます。うちでは夜または早朝に出発しています。車の中で寝ていれば、飽きないし車酔いも無いです。また、渋滞回避も出来るのでドライバーの負担も軽減されます。夜に出発して何処かで仮眠をとる場合、高速道路のS.A.よりも一般道の道の駅のほうが、より静かな場合が多いです。
<設営、撤収>
お父さん、一人でがんばりましょう! 戦力になるのは小学生になってから。お母さんは、子供達の相手で精一杯です。少なくとも幕の張り方は、事前にマスターしておきましょう。チェックインは早めにしましょう。暗くなってからの設営は昼間の倍は労力を使います。サイトレイアウトも難しくなります。初心者キャンパーさんは、お爺ちゃんやお婆ちゃんを誘ってみてはどうでしょうか。子供の相手をしてくれるだけでも非常に助かります。一族を巻き込みましょうw
<怪我や病気&安全>
子供がキャンプ場で急に熱を出して・・とはよくある話。夜中の撤退も覚悟しないといけません。管理人さんに夜中のチェックアウトが可能か確認しておきましょう。
どんなに高規格と言われるキャンプ場でも、一応自然の中。小川が有るかもしれないし、ちょっとした崖になっているかもしれないし。設営が終わってからでも家族でキャンプ場探検して危険な場所をチェックしておきましょう。
原発事故の影響で子供達のリスクが高まっています。情報収集は万全に。
放射線量等分布マップ拡大サイト|文部科学省
国・自治体による高さ1m・0.5m計測を中心とした放射線量マップ(重いです。。)
いろいろと思いつくまま書きましたが、最終的にはどれだけその場を楽しめるかに尽きると思います。ネット上で”このキャンプ場は二度と行きたくない"的な書き込みを見ますが、だいたい、”子供が熱出して”とか、”大渋滞で到着が遅れて”とか、”急に雨が降り出して”とか尾ひれが付いてきます。どんなイレギュラーな状況でも子供達と一緒に楽しんでしまいましょう! そして子供達の"見てみたい"、"触ってみたい"、"やってみたい"、という好奇心をくすぐってあげましょうw 質素なキャンプ道具でも、まずは子供達とフィールドへ繰り出してみてはいかがでしょうか。